こんにちはー。ベタ熱が上がってきたゾエ(@zoe)です。
ベタ(というか熱帯魚全般)を美しく元気に育てるために大事な要素の一つが「餌」ですね。今回はベタの餌についてのお話です。
ベタが餌を食べない・吐き出す問題
ベタを飼ってみたものの餌を食べない、または吐き出すなど、困っている方が意外と少なくないです。うちでも新たにベタをお迎えした際に、今使っている餌があるからそれで大丈夫だろうと思っていたら、うまく食べてくれず困ったことがあります。
ベタが餌を食べない原因は?
なぜベタが餌を食べなかったり、吐き出してしまったりするのでしょうか。考えられる原因をいくつか挙げてみます。
水温や水質が適切でない
餌に問題があると考えてしまいがちですが、飼育環境に問題があることも考えられます。ベタの飼育に適した水温は24℃〜28℃です。
ベタは熱帯魚ですが、水温が高すぎるのはNG。夏場は直射日光が当たらない涼しい場所で飼いましょう。また、寒くなる冬場には水槽用のヒーターなどで保温することが必要です。ガラス瓶など小さな容器で飼育している場合は、パネルヒーターがおすすめです。
ベタにとって最適な水質は弱酸性〜中性です。日本の水道水の基準値は、pH5.8以上8.6以下と定められているため、ほとんどの地域で中性付近のはず。
pHは試験紙を使えば簡単に測定できるので、定期的に測定しておくと安心ですね。
注意点として、レイアウト素材に水質を変化させるような石やサンゴ、大磯砂などを使用していると、極端にアルカリ性へ傾いたり硬度が硬水になることがあります。そのような素材を使用していないかも確認しましょう。
ベタのコンディションが悪い
入荷時の輸送によるストレスや体力低下で、ベタのコンディションが悪くなっている場合があります。または何らかの病気になっていることも。ショップから購入して日が浅い場合は、無理に食べさせようとせずに、少しづつ様子を見ながら餌を与えてみましょう。
水槽内が明るすぎる
照明が強く明るすぎたり、窓辺に水槽を設置して直射日光が当たっていないでしょうか。
浮草(水草)を入れて影になる・隠れられる場所を作ったり、水槽の照明を消して部屋の明かりだけする、設置場所を変えるなどして若干薄暗い状況にした方が、よく餌を食べるベタもいました。
人の気配を感じて警戒している
よく観察しようとするあまり、近距離からジッと見ていないでしょうか。人に慣れていない場合やワイルド個体の場合、警戒心が強く、人の気配を感じると警戒しているのかもしれません。
少し離れた場所から観察してみましょう。
給餌時に食べていなくても、フンをしていれば食べている証拠なので、健康的なフンをしているかもチェックしましょう。
今まで食べていた餌とは違う
今までショップで食べていた餌と違う餌はなかなか食べてくれない場合があります。数日断食させてから餌を与えてみるなど、根気よく給餌すると食べてくれるかもしれません。
(※ただしベタのコンディションが良い場合に限る)ショップの店員さんに聞いて、今まで食べていた餌をあげる方が無難です。
餌が大きすぎる・硬い
ベタのサイズに対して餌が大きすぎると、たとえ口に入ったとしてもうまく食べられずに吐き出してしまいます。また、餌が硬すぎる場合も同様です。餌を小さく砕く・ちぎる・ふやかすなど工夫してみましょう。
餌が沈んでしまっている
ベタは水面に浮いている餌をよく食べます。しかし、底に沈んだ餌などはあまり積極的に食べようとしない個体もいます。食べ残しはそのまますると水質が悪化するので、こまめに掃除してあげましょう。
餌に飽きてしまった
同じ餌ばかり与えていると飽きてしまい、食いつきが悪くなることがあるようです。可能であれば2種類以上の餌を交互に与えるなどメニューにバリエーションをもたせましょう。
おなかが空いていない
単純な理由ですが、これも結構あります。なかなか餌を食べない・吐き出す場合は、もしかしたら餌の与えすぎかもしれませんね。後述しますが、基本的には少なめに与える方が良いです。
タイプの違う餌を試してみよう
熱帯魚の餌にも様々な種類がありますが、ベタに適した餌はどのようなものでしょうか。いくつかタイプの違う餌を与えて観察してみました。
※あくまでもうちで飼っているベタの結果・主観を含みますのでご参考まで。
フレークタイプの餌
まずは多くの熱帯魚が食べてくれるフレークタイプの餌。これは水面に浮く浮遊性の餌ですね。ADAの「SUIKEI FOOD」を与えてみましたが、全く食べようとしませんでした。そもそも餌だと認識していない様子。フレークタイプの餌はあまりベタに適さないようです。
おすすめ度★☆☆☆☆
粒タイプの餌
次に粒タイプの餌です。今まで飼ったほとんどの熱帯魚が好んで食べてくれたADAの「フィッシュフードAP-2」。この餌は水面を漂ってから、時間が経過するとゆっくり沈みます。
これは餌だと認識したらしく、まぁまぁ食べてくれました。
しかし、うちのベタは餌を食べるのがあまり上手ではないようで、何度も突いて沈ませてしまいます。沈んでしまった餌は興味がないのか探してまで食べようとはしませんでした。一般的な大きさのベタであれば問題なさそうです。
おすすめ度★★★☆☆
粒タイプの餌(浮上性)
うちにある餌は2つともあまり合わないようでしたので、ネットで調べて評判が良さそうだったキョーリンの「ひかりベタ」という餌を買ってきました。この餌は粒タイプですが、浮遊性(浮上性)の餌で沈みにくい特性があります。
さすがにベタ用に作られた餌だけあって食いつきがよく、長い間水面に浮いているので食べやすいようです。
「吐き出しにくい極小粒」と書いてありますが、これでもうちのベタには大きいようで稀に吐き出してしまうことがありました。AP-2と同じく、一般的な大きさのベタであれば問題ないでしょう。
おすすめ度★★★☆☆
乾燥タイプの餌(赤虫)
こちらは乾燥タイプの「乾燥赤虫」という餌です。生きた赤虫の成分をそこなわないように凍結真空乾燥(フリーズドライ)加工がされています。赤虫ということでベタの反応がかなり良いです!水面に浮き、しばらくすると水分を吸って柔らかく食べやすい状態になるのも◎。今回紹介した餌の中ではこれが一番おすすめですね。
ただし人によっては見た目や臭いがNGかもしれないので、その点はご注意ください。
おすすめ度★★★★☆
冷凍赤虫
最後に「冷凍赤虫」です。アカムシとはユスリカの幼虫で、これを冷凍加工・保存したものです。ほとんどの熱帯魚において食いつきがよく、人工飼料を食べてくれないワイルド個体であってもよく食べてくれます。
ブロック状に小分けされているので、ぬるま湯や水で解凍してからピンセットなどで少しずつ与えましょう。
こちらも人によっては見た目や臭いがNGかもしれないので、その点はご注意ください。
おすすめ度★★★★☆
ベタの餌の量・頻度はどのくらい?
さて、ベタに適した餌がわかったところで次に考えるのが餌の量や回数。1日何回?1回にどのくらいの量を与えるのが良いのか??
それはベタの様子をよく観察して各自で判断しましょう。ってことになります。大食いの人がいれば小食の人もいます。ベタだってそうです。その日の体調によって食べる量も変化します。
参考までにうちでは、ひかりベタを4〜5粒。または乾燥赤虫を5〜6匹与えています。もう少し食べそうかな?ってくらいで止めてOKだと思います。おなかが少し膨れる程度。
赤虫が大好物なようで、どれだけでも食べそうな勢いでがっつきます。喜んで食べているようなのでたくさんあげたくなりますが、食べ過ぎは寿命を縮めることもありますし、水を汚す原因にもなるのでグッと我慢です。
あとがき
ベタが餌を食べてくれないと心配になりますが、きちんと原因を究明して元気に・綺麗に育てましょう。うちのベタも普段はボーッとしていますが、人の気配を感じると餌をもらえると思うのか、落ち着きがなく泳ぎ出します(笑)かわいいヤツですよまったく :)