こんにちはー。エーハイムの緑のホースが好きじゃないけど、緑のボディは好きなゾエ(@zoe)です。今回はエーハイムの外部式フィルター2215についてのお話です。
濾過フィルターに使っていたVUPPA-Iが故障
VUPPA-Iは油膜を取り除くための水面クリーナーですが、小型水槽であればろ過フィルターとしても使えなくはないので30cm水槽で使用していました。
定期的な換水、水草・多め、生体・少なめという環境なら意外とOKだったんですよ。
でも先日VUPPA-Iの掃除をしていたときに誤ってモーターのコードを引きちぎってしまい、故障してしまいました。
替えのモーターは1,000円くらいで購入できるのですが、これを機会に以前60cm水槽で使っていたエーハイムの外部式フィルター2215を使うことにしました。
30cm水槽にエーハイム2215は強すぎる!
しかしこれには問題があり、2215は60cm〜90cm水槽向けのフィルターなので、30cm水槽で使うと水流が強すぎて洗濯機状態になってしまいます。
水流が強すぎるとレイアウトが崩れたり、魚も超全力で泳がなくてはならないので大迷惑。パワーが強ければ良いってもんじゃないんですね。
2215弱体化計画
そこで、以前ネットで見かけた情報で「インペラーの羽を改造して水流を弱くする」みたいな話を思い出し、トライしてみることに。
「3枚付いているインペラーの羽を2枚に減らす」または「インペラーをカットして短くする」などの方法があるようです。今回は後者の方法を試します。
インペラーとは遠心力ポンプや発電機などに使用される「羽根車」のこと。ポンプ内部(ケーシング)の液体を羽根車で回転させることで、遠心力を与え、液体を動かす。
引用元:IWAKI:ポンプなるほど・用語編 第9回【インペラ】
理由は忘れましたが以前、予備のインペラーを購入したことがあるんです。もし失敗してももう一個新品のインペラーがあるから大丈夫ってわけ。
とはいえ、インペラーってパーツ単独で買うと結構高くて3,000円くらいするんですよ。
お約束なので一応言っておきますが、真似する場合は自己責任でお願いします(笑)
インペラーを取り出す
それではさっそく作業にかかります。まずはインペラーをフィルターから取り出しましょう。エーハイムのフィルターを使っている人なら、清掃・メンテナンスの際に何度も取り出したことがあると思います。
切れ味の鋭いニッパーなどを使えば簡単に作業できそうですが、僕は持っていないので普通にカッターで切ることに。
爪切りで切れ目を付ける
まずは爪切りなどを使ってインペラーの半分の位置に切れ目を付けます。
羽を曲げて折り目を付ける
切れ目を入れた部分を何度か折り曲げて、折り目を付けます。ぐにぐに。
折り目に沿ってカッターで切る
折り目に沿ってカッターで切りましょう。サクリ。
インペラーカット前・カット後
左がカットしていない新品のインペラー。右が今回カットしたインペラー。羽の長さが約半分になりました。
ペーパーサンドで調整・バリ取り
3枚の羽の長さがバラバラだと、回転させたときに軸がブレて振動が大きくなってしまいます。最悪の場合シャフト(回転軸)が折れてしまうのでご注意を。
同じ長さになるように、400番〜のペーパーサンドで調整とバリ取りをしましょう。
あとはインペラーを元通りにセットし直して完了!
動画でみる2215水流の変化
インペラーをカットした後の2215稼働の様子を動画に撮ってみました。比較動画ではないのでイマイチよく分からない動画になってしまいましたが、なんとなくこんな感じということでご参考まで。
30cmキューブ水槽、出水側はリリィパイプP-2、給水側はリリィパイプ・ミニV-1です。
2215弱体化計画の結果報告
水流の強さが弱くなった
まず成功した点。
まだそこそこ強いですが、水流がかなり抑えられ弱くなりました。一応、今回の計画の目的は果たされました!「ジャーーッッ!」が「ジョロロロ〜」になった感じですね。
…え?よく分かんないって?(笑)
この動画を撮ったときはレッドファントムテトラが右に寄ってしまいスゲー流されてる感がありますが、実際は水槽内を自由に泳ぎ回っているので、そこまで負担にはなっていないかと思います。多分。
音・振動が増した
次に失敗した点。
かなり調整したつもりでしたが、まだインペラーがブレているのか音・振動が増してうるさくなりました;
いや、多分こうなるだろうとは予想してましたけどね。試しに新品のインペラーに付け替えるとほぼ無音になるので、シャフトや他のパーツには問題なさそうです。
その後も調整を何度か繰り返したところ、音が少しマシになりました。ですが昼間は気にならないものの、夜間は気になるレベル。こりゃ失敗かな。そもそもインペラーを短くしたらアカンかったかな(無知)
フィルターの水流を弱める方法
実は外部式フィルターの水流を弱める方法は他にも色々あります。(ぉぃ)
幾つか例を挙げてみましょう。
ろ材を詰め気味にする
おすすめ度:★☆☆☆☆
フィルター内のろ材を少し詰め気味にしたり、目の細かいろ材を使用することで水流が弱くなります。ただし目詰まりしてフィルターの不調・ろ過能力低下の原因になってしまうので、おすすめしません。
タップを締め気味にする
おすすめ度:★★☆☆☆
ホースに接続しているタップを少し締め気味にして水流を調整します。フィルターの加工を行わず手軽にできる方法ですが「モーターに負担が掛かり故障の原因になる」という意見も。
サブフィルターを接続する
おすすめ度:★★★☆☆
サブフィルターとは、その名の通りメインの外部式ろ過フィルターに接続して使用するサブのフィルターです。極端に変わることはありませんが、流量がやや落ちます。
ろ材を増やすことができるため、ろ過能力アップが見込めますし、掃除・メンテナンスのインターバルも延びます。(※サブフィルター単体では使用できません)
出水側のパイプを工夫する
おすすめ度:★★★★☆
出水側のパイプをシャワーパイプにして、やや上向き・壁向きにする。キリなどを使って穴を増やす。ADAのリリィパイプ・スピンやメタルジェットパイプP(出水用)を使用する。スポンジを取り付ける。
などの工夫で、かなり水流が抑えられます。
※おすすめ度は、あくまでも個人的な感想です。
あとがき
水を汚しやすい魚・強い水流を好む魚、弱い水流・止水域を好む魚、大きい水槽・小さい水槽。と飼育環境は様々。やはり飼育環境にあった器材を使用するのが一番ですね(当たり前w)。